2011年1月13日木曜日

ああ1955年:昔はよかった

志知均さんの『新年お目出度くないアメリカ』を受けて「昔はよかった、、、」と回顧し懐かしむ1955年、アメリカの生活費事情をお届けいたします。発信元は不明ですが、エド・マンサー(Edward Manser)から転送されました。編集:高橋 経

物価が1955年前のままだったら、一週間分の食料品がたった10ドルで済むのに!
(註:原文を直訳すると「給料が1955年前のままだったら、一週間分の食料品を10ドルで賄うのは不可能だ」とありました。以下16項目全て同じように逆説的な表現だったので変更しました。ご了承ください。)


1955年型の新車が1000ドル!今では中古車だって買えない。(註:今日の新車は最低1万5千ドル、中級車で3万ドル前後、高級車は5万ドル以上。)

タバコ、一箱が20セント(註:原文では「これでは禁煙しなければ、、、」とあった。)

第一種郵便のスタンプが7セント(註:今は44セント、近い内に48セントに値上げする予定)

最低賃金が1時間1ドルに昇給 (註:今日、ワシントン州が最高で1時間8ドル67セント、殆どの州が7ドル25セント。)

ガソリンが1ガロン(3.785リッター)で20.5セント(註:今日、1ガロンにつき3ドル以上で更に値上げは避けられまいという。)

ある科学者たちが、2000年前に『宇宙飛行士』とかいう人間を月の表面に届ける、と言って準備しているそうだが信じられない。(註:実際には1969年に実現した)

ある野球選手(写真はニューヨーク、ヤンキーズのジョー・ディマジオ)が、年俸5万ドルで契約したって、大統領の給料より高いんだぜ。(註:今日では各界のスポーツ選手の契約は年俸数百万ドルが当たり前のようになっている。)

『家庭電化』が実現するなんて考えられなかった。それどころかアンダーウッドから『電動タイプライター』が発表された。

結婚してからでも女性がかなければならないなんて、暮らしにくい世の中になったものだ

おまけに、若い夫婦が『共稼ぎ』して外に出るから、ベビー・シッターを雇わなければならない。

フォルクスワーゲンが輸入されて以来、スエーデンからヴォルヴォ、イタリアからプジョー、日本からトヨタやニッサンが輸入され始めた。

政府が我々の収入の半分も税金に取るまで、生きていたくない。一体我々は間違った人を投票してしまったのかも知れない。
天気さえ良ければドライブ・イン、レストランは便利

週末のドライブに、モテル泊まりは一晩2ドルとお手軽 (註1:今日一晩30ドルのモテルは稀、60ドルで泊まれればまずまず、名の通ったホテル・チェーンは150ドルから200ドル以上。註2:上の写真、ベイツ・モテルは、映画『サイコ』のセット。)

入院料金は一日15ドル (註:今日の入院料金、健診代、治療代は天井知らず。アメリカの保険医療制度の改正が叫ばれているが、利潤を第一にしている全ての組織を根本から改正するのは至難の業だ。)

散髪代30セントなり (註1:今日、洗髪、ひげ剃りなしで散髪だけなら10ドルから20ドル。註2:写真の客はエルヴィス・プレスリー、映画のシーン。)

1 件のコメント:

JA Circle さんのコメント...

いつの時代にも、物価と収入の不均衡が気になります。
また、アメリカの失業問題は、労働賃金の高騰にあり、企業はこぞって生産を海外(特に中国)に求めています。これがアメリカのジレンマです。