2009年12月17日木曜日

駄洒落は百薬の長

とかく重苦しいニュースが多い今日この頃、あまりクヨクヨせず、大笑い、苦笑い、片えくぼ、何でもいいから眉を開いて笑いとばしましょう。

四文字のユーモア
『新』儀式と同時期に住友生命が募集した年の瀬恒例の、駄洒落(だじゃれ)四文字熟語をご紹介する。名作迷作の審判やいかに。

●派遣切りや解雇で仕事を失った人々が「断雇反対(だんこはんたい:断固)」。
●「政権好待(こうたい:交替)」が実現。
●新政権の「鳩世済民(きゅうせい;救世:さいみん)」の手腕はいかに。

●新型インフルエンザ予防で白いマスクを着用。日本中が「顔面総白(がんめんそうはく:蒼白)」に。

●通勤電車も人混みも「一咳触発(いっせきしょくはつ)[一触即発:いっしょくそくはつ]」の怖れ。
●ワクチンは足りず、切歯扼腕[せっしやくわん]ならぬ接種待腕(せっしゅまつわん)」した。
●高速道路の「千円」は功罪相い半ば して「遠奔千走(とおほんせんそう:東奔西走:とうほんせいそう)」し、

●そのおかげで「千車万列(せんしゃばんれつ千差万別:せんさばんべつ)」の大渋滞。

●暦の 魔術で初の「秋休五日(しゅうきゅう:週休)」が実現。

●「司民参加(しみん:市民)」の裁判員制度が始まり、

●「判官判民(はんかんはんみん:半官半民)」の裁き。
●白昼の天体ショーは「皆祈日食(かいきにっしょく:皆既日食)」に無情の雨。

●米旅客機が川に不時着。「一機冬川(いっきとうせ ん;一騎当千)」で全員無事。
●石川遼のゴルフを観戦したい「一目遼戦(りょうせん:瞭然、りょうぜん)」のギャラリー。

●国宝、阿修羅像展は長蛇の盛況、人々は「阿美共感(あびきょうかん:阿鼻叫喚)」した。


毛生え薬
20年ほど前のある土曜日、私はホノルルのワイアラエ、カントリー・クラブ(Waialae Country Club)で知り合いとゴルフを楽しんでいた。ゲームが終って昼食のテーブルで、皮膚科のエディ江村医師が私の薄くなった頭を見て「君の頭にはまだ産毛が残っているから、最近出たMINODIXIDIL(商名Rogaine)皮膚薬Retin Aを試してみなさい」と、紙ナプキンに処方箋を書いてくれた。希望を新たにした私は、早速実行し、薬が付着した手に毛が生えたら嫌だなと思いよく洗っていたが、一年後にその心配が無用だったことが判った。それまで、鏡を見る度に毛が生えてきたような気配を感じるので毛生え薬ではなく気配(ケハイ薬)」だったことを悟っただけでなく、商品名『Rogaine』とは『Lowgain (得ること少なし)』だったことにも気が付いた。-----アラン灰田------

枯れ木に花を
上記、ワイアラエ、カントリー・クラブの常連の一人に、歌手のダニー・カレキニ(Danny Kaleikini:右の写真)がいた。永年カハラ・ヒルトン・ホテル(Kahala)でディナー・ショウに出演していたが引退した。その後は、日本人のファンが多かったので、日本でのショーや結婚披露宴などに出演しダニー・カレキニです、はじめまして、宜しくお願いします」と愛嬌たっぷりに日本語で挨拶をして受けていた。それを聞いた私は「君も大分年をとって頭も白くなったことだから『私も年をとりましたが、これからカレキニ(枯木に)花を咲かせます』と言ってみたら」と助言した。人伝てによると、その後ダニーは毎度「枯れ木に花を、、、」を繰り返し、宴会で花を咲かせているとのことだ。しからば私としては、ジョークの著作権使用料をダニーに請求しなければ、と考えている。-----アラン灰田------
ダニーカレキニが歌う『別れの磯千鳥』をお聴きください。

ハンディは上がるのか、下がるのか?
合気道の達人、藤平光一先生がある日、元ハワイのフットボール選手だったウィティマイヤー(テレビ番組『ハワイ、ファイヴ・オウ』のポリス役でも知られている)に招待され、上記のワイアラエ・カントリー・クラブで合気道の講義をした。その時先生は、心身統一により、ゴルフの上達も可能であることを力説した。 後で先生は英語で著書を出版し、私も一冊頂戴した。読んでみると、ゴルフ上達法の一部に「如何にハンデキャップを上げるか」とあった。先生はハンディキャップは上達すると、上がるのではなく下がるのだとは納得していなかったようだ。-----アラン灰田-----

人間工学、日米の違い
ロサンゼルス、アート・センター・スクールの学生だった頃、日本のジェトロ(日本貿易振興機構The Japan External Trade Organization:JETRO)から数人が、アメリカ視察旅行の一環として我が校を訪問してきた。私は案内役を仰せつかり、夕食を共にした。その時、一行の一人だった或るデザイナーが「アメリカ人のファンクション(設備機能)に対する認識が低い」と批判していた。「どうしてですか?」という私の疑問に答えて彼は「アメリカでトイレットを体験した限り、どこでもペーパーの位置が便器の反対側に取り付けられている。全くヒューマン・エンジニャリング(人間工学)を無視していて、実に不便(いかなる便だろうか)だった」と説明してくれた。何のことはない、彼はトイレットを使う時、水槽側に向かいペーパーを背後にして坐っていたのだった。-----アラン灰田-----

1 件のコメント:

JA Circle さんのコメント...

笑う門には福きたる、です。本当ですよ。