2009年1月5日月曜日

誰が動かす「日本の行く末」

飯田剛規(いいだ たかのり):千葉県佐倉市
2009年1月5日

(筆者は、GMODC[GM海外販売部門]、ジャガー[Jaguar]、など日本市場での自動車流通広報のベテラン。KT)

まもなく、1月20日のオバマ大統領の就任式が予定されています。
アメリカだけでなく、全世界の期待と注目を集めています。100年に一度といわれる金融危機に端を発した、世界同時不況と出口の見えないテロとの戦いで、世界中が閉塞感に覆われていますが、バラク・オバマ(Barack Obama) の登場はひとすじの光明を見る思いです。かつてジョン F. ケネディ(John F. Kennedy) が颯爽と登場した時を思い起こします。マケイン(John McCain)でなく、オバマを選択した米国社会の健全性を羨ましくも感じます。

ひるがえって、わが国の政治の現状を見ると、党利党略に明け暮れる政治家。既得権益にしがみ付き、改革に抵抗する中央省庁の官僚。巨額の内部留保を抱えながら、大量の失業者を発生させても、自己保身を計る企業経営者。などなど、「右を向いても左を見ても、真っ暗闇じゃございませんか、、、」と嘆きたくなります。

今こそ、この危機にあたって、日本という国と日本国民が目指すべき長期戦略を提示すべき時ですが、バラク・オバマに匹敵するような国家的リーダーは思い当たりません。 元来、日本人はこれまで「危機」をバネにして、巧みに社会の変革を成し遂げて来ました。古くは、江戸の幕藩体制から近代国家への一歩を進めた明治維新。太平洋戦争の敗戦の廃墟から立ち直った戦後の復興。戦後63年を経て日本の社会は“制度疲労”を起こしていると、各界のリーダーたちから指摘されて久しくなります。

明治維新も遠因を探れば、ペリー提督(Commodor Matthew Perry)の浦賀来航に始まり、戦後の復興もマッカーサー元帥(Gen. Douglas MacArthur) による強権発動が、日本人を走らせた、という見方があるように「外圧」が無ければ立ち上がらない日本人、といわれています。ただし、先述したように、日本人は一旦、目標が定まり、コンセンサスが得られれば一気呵成(いっきかせい)に事を運ぶのは得意のようです。

いずれにしても、今回ばかりは「外圧」をあてにはできません。あるいは一握りの国家指導者たちが国の行く末を決めたりすることも出来ません。われわれが進むべき道は国民的論議を経て、合意形成が必要になると思います。幸いなる哉、現代は情報技術(IT)が発達した情報化社会です。老若男女がそれぞれの思いを吐露するのに誰を憚ることもありません。

JA Circle はまさに時宜を得たブログかと思います。

1 件のコメント:

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希望を持ちましょう。経