2009年1月2日金曜日

2008年の過去帳

昨2008年に亡くなった各界の有名人を53人を選びました。謹んでご冥福を祈ります。
  1. 1月11日: エドマンド・ヒラリー卿 (Sir Edmund Hillary)肺炎を患って死去、88歳。 1953年、世界の最高峰エベレスト(8850メートル)初登頂を成し遂げたニュージーランドの登山家。
  2. 1月17日:ボビー・フィッシャー (Bobby Fischer)64歳。チェスの天才、史上稀に見る最高のプレーヤーとの評判を確立。
  3. 1月19日:スザン・プレシェット (Suzanne Pleshette)70歳。ハスキーな声が特長な女優で、1970年代のテレビ・ドラマ「ボブ・ニューハート、ショー(The Bob Newhart Show)」で、皮肉っぽい主婦を演じてそれまでの『女』のイメージを更新した。
  4. 1月27日: スハルト (Suharto)元インドネシア大統領、多臓器不全のため死去 86歳。 32年にわたって独裁政権を維持した。20世紀で最も横暴な指導者の一人だったが最後に挫折した。
  5. 1月29日:マーガレット・トルーマン・ダニエル (Margaret Truman Daniel)83歳。トルーマン大統領の娘だが独自に、コンサート歌手、ラジオ、テレビ、のホスト、として名を挙げ、自叙伝やミステリー小説も書くという多才振りを見せた。
  6. 2月5日:マハリシ・マヘシ・ヨギ (Maharishi Mahesh Yogi)死去、推定90歳代。1960年代、東洋の宗教的思想を西欧に紹介して名を高める。ビートルズの精神的な教祖でもある。
  7. 2月10日:ロイ・シェイダー (Roy Scheider)75歳。舞台俳優の経歴をもち、1970年代のアメリカ映画の復活期において、「ジョーズ(Jaws)」を始めとして重要な役割を果たした。
  8. 2月11日: 中村寅吉 (なかむら とらきち) 老衰のため死去92歳=戦後の日本にゴルフブームを巻き起こしたトッププロで、元日本女子プロゴルフ協会初代会長(死去)
  9. 2月13日: 市川崑 (いちかわ こん)肺炎のため死去,92歳, 「ビルマの竪琴」「東京オリンピック」など、映像美と洒脱(しゃだつ)な作風で知られる映画監督。
  10. 2月27日:ウイリアム・バックレィ、ジュニア (William F. Buckley Jr.)、82歳。多音節語を活き活きと使いこなし、洗練され、眼識をもって保守的思想を取り上げてアメリカの政治の核心に触れる筆力を持っていた。
  11. 2月28日: 江藤慎一 (えとう・しんいち) 肝臓がんのため死去.70歳。プロ野球で唯一のセ・パ両リーグ首位打者。
  12. 3月19日:アーサー・クラーク (Arthur C. Clarke)、90歳。科学的な事象と詩的な幻想を巧みに織りなす宇宙時代の小説を書く作家として知られている.
  13. 3月24日:リチャード・ウイドマーク (Richard Widmark)、93歳。冷酷な殺人犯を演じて認められたのが映画へのデビュー作。観客を怯えさせるような骨のある役柄をよくこなしたが、時には英雄も演じた。
  14. 4月2日:石井桃子 (いしい・ももこ)老衰のため死去、101歳。「ノンちゃん雲に乗る」などの創作や「クマのプーさん」などの英米児童文学の名訳で知られる児童文学者。
  15. 4月5日:チャールトン・ヘストン (Charlton Heston)、84歳。過去60年間に「ベン・ハー」を始め、100本以上の映画に出演した。ナショナル・ライフル協会の会長を務めたことでも知られる硬派。
  16. 4月6日:川内康範 (かわうち・こうはん) 、88歳。「おふくろさん」などのヒット曲を送り出し、テレビドラマ「月光仮面」の原作も手がけた作詞家、作家。
  17. 4月8日:小川国夫 (おがわ・くにお) 肺炎のため死去、80歳。「試みの岸」、「逸民」など 光と影をキーワードに人々の営みを硬質な文体で描いた作家。
  18. 5月8日:エディ・アーノルド (Eddy Arnold)、89歳。過去70年間に渉り、その甘い歌声でカントリー・ミュージックを唱い続け、8500万枚ものレコードを売り尽くした。
  19. 5月26日:シドニー・ポラック (Sydney Pollack)、73歳。1970年代から1980年代にかけて、ハリウッドの主流ディレクター、プロデューサー、そして俳優も兼ね、「トゥッツイ」を始めとして数々のヒット映画を作った。
  20. 6月1日:イヴ・サン・ローラン (Yves Saint Laurent)、71歳。1958年のファッション界に現れた風雲児。クリスチアン・ディオールを継承し、20世紀後半のファッション界で確固とした名を遺した。
  21. 6月2日:ボウ・ディドリィ (Bo Diddley)、79歳。他のロックンロールの開拓者たちと共に、独特な自分の芸名、ギター、リズムやビートを生み出した歌手でギタリスト。
  22. 6月10日:水野晴郎 (みずの・はるお)、肝不全のため死去、76歳=映画評論家。「映画って本当にいいもんですね」の名文句で知られた映画評論家。
  23. 6月17日:シド・チャリシー (Cyd Charisse)、推定86歳。その脚線美とバレーで鍛えた華麗な踊りで、フレッド・アステア(Fred Astaire)やジーン・ケリー(Gene Kelly)など、ベテラン達のパートナー役をこなし、MGMミュージカルの黄金時代に貢献した。
  24. 6月22日:ジョージ・カーリン (George Carlin)、71歳。反社会的、反体制文化的な辛辣なジョークで、風紀検閲制度の壁を、お構い無しに飛び超えたコメディアン。
  25. 7月4日:ジェシ・ヘルムス (Jesse Helms)、86歳。元北カロライナ州選出の上院議員。上品で古めかしい口調の保守主義で、公民権運動、同性愛者の権利、国際援助、近代アート、などに反論した。
  26. 7月10日:戸塚洋二 (とつか・ようじ)、がんのため死去、 66歳。素粒子ニュートリノに質量があることを発見し、ノーベル賞の有力候補とされた東京大特別栄誉教授。
  27. 7月11日:マイケル・ドベイキィ (Dr. Michael E. DeBakey)博士、99歳。心臓、動脈などの手術の分野で 画期的な方法を開発し、アメリカの医学界に貢献した。
  28. 7月12日:トニー・スノウ (Tony Snow)癌で死去、53歳。保守的なテレビの解説評論者。ブッシュ大統領の報道長官として17ヶ月務めていた。
  29. 7月14日:大野晋 (おおの・すすむ) 心不全のため死去、88歳。「日本語の起源」をはじめ、言葉を通して日本とは何かを探求した国語学者、学習院大名誉教授。
  30. 8月2日:赤塚不二夫 (あかつか・ふじお) 肺炎のため死去、72歳。「おそ松くん」「天才バカボン」などの作品で人気を集めたギャグ漫画家)
  31. 8月4日:アレキサンダー・ソルツニチェン (Aleksandr Solzhenitsyn)、89歳。頑固なまでに孤独、先見的な視野に立って創作に打ち込み、ソビエトの共産主義の内幕を告発した作品でノーベル賞を受賞した作家。
  32. 8月10日:アイザック・ヘイズ (Isaac Hayes)、65歳。1970年代の初頭に「シャフトのテーマ」など、華々しく気取ったアレンジでソール・ミュージックを誇らげに唱い上げた黒人のシンガー・ソングライター。
  33. 8月20日:華国鋒 (かこくほう)病気のため死去、 87歳。中国の故毛沢東主席の後継者で文化大革命に幕を下ろした中国共産党元主席。
  34. 9月6日:寺内大吉 (てらうち・だいきち<本名・成田有恒=なりた・ゆうこう>) 心不全のため死去、86歳。「はぐれ念仏」「念仏ひじり三国志」など宗教を素材にした独自の大衆小説で知られた直木賞作家。
  35. 9月9日:日野てる子 (ひの・てるこ<本名・一ノ瀬照子=いちのせ・てるこ>) 肺がんのため死去、63歳。「夏の日の想い出」が100万枚を超えるヒット曲になった。他の代表曲に「さいはての湖」「浜辺は夜だった」など。
  36. 9月19日:市川準 (いちかわ・じゅん)、59歳 。CM界から映画界に進出し、「東京夜曲」「トニー滝谷」などを手がけた映画監督。
  37. 9月26日:ポール・ニューマン (Paul Newman)癌で死去、83歳。20世紀最高の映画俳優の一人。
  38. 10月5日:緒形拳(おがた・けん)、 71歳。俳優。
  39. 10月27日:フランク永井 (本名・永井清人=ながい・きよと)肺炎のため死去。 76歳。「有楽町で逢いましょう」、「君恋し」などを魅力的な低音で歌ってヒットさせ、昭和の歌謡界を支えた歌手。
  40. 10月31日:スタッド・ターケル (Studs Terkel)死去、96歳。平凡なアメリカ人を探索し、「語り継ぎ」歴史の分野を拓いたピュリッツァ賞受賞作家。
  41. 11月4日:マイケル・クリクトン (Michael Crichton)、66歳。「アンドロメダ・ストレイン(The Andromeda Strain)」、「ジュラシック・パーク(Jurassic Park)」などハイテクのスリラー作品で何十年もベスト・セラーを独占し、映画化されヒットした。
  42. 11月7日:筑紫哲也 (ちくし・てつや) 肺がんのため死去、73歳 。朝日新聞記者からTBSのニュースキャスターに転身したジャーナリスト。
  43. 11月8日:相馬雪香 (そうま・ゆきか)老衰のため死去、 96歳。難民を助ける会会長。
  44. 11月9日:ミリアム・マケバ (Miriam Makeba)、76歳。南アフリカの歌手。その希望と自由の歌は、南ア共和国の政府から発禁にされたが、その圧力に反抗し唱い続け、何万人もの同胞を力付けた。
  45. 11月11日:加藤一郎 (かとう・いちろう)肺炎のため死去、 86歳。元東大学長、東大紛争収拾に努めるとともに、退官後は、民法研究の第一人者として製造物責任(PL)法の制定などにかかわった。
  46. 11月27日:俵萠子 (たわら・もえこ、本名、中野) 肺炎のため死去、77歳。評論家で作家。
  47. 12月2日:オデッタ(Odetta)、77歳。アメリカの民謡を、豊かな美声で朗々と唱い上げた黒人歌手。公民権運動にも積極的に参加。
  48. 12月5日:加藤周一 (かとう・しゅういち)、89歳。戦後を代表する知識人の一人で、芸術から時事問題までリベラルな立場から幅広く発言してきた評論家、作家で「九条の会」呼びかけ人。
  49. 12月6日:遠藤実 (えんどう・みのる) 急性心筋梗塞(しんきんこうそく)のため死去、76歳。「からたち日記」「高校三年生」「北国の春」などを作曲し、戦後歌謡界を代表する作曲家。
  50. 12月12日:ヴァン・ジョンソン (Van Johnson)、92歳。第二次大戦中から、ハリウッドの黄金時代に、童顔の柔和な魅力で人気を集めた。
  51. 12月18日:W.マーク・フェルト(W. Mark Felt)、95歳。ニクソンのウォーターゲィト事件当時、エフ・ビィ・アイ(F.B.I.)の要員で、『ディープ・スロート(Deep Throat)』の匿名で、マスコミ(Washington Post)に情報を提供していたことで有名。 .
  52. 12月25日:ハロルド・ピンター(Harold Pinter)、78歳。イギリスの劇作家。日常の些細な出来事を捉えて描く才能があり、その世代に強い影響を与えた。
  53. 12月25日:アーサ・キット(Eartha Kitt)結腸がんで死去、81歳。ブロードウエーの舞台、レコード歌手、映画やテレビのスターとして60年余りも人気を保った。
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[註]資料は朝日、毎日、読売新聞、ニューヨーク・タイムス、ABCニュースより。
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1 件のコメント:

JA Circle さんのコメント...

一人一人の名前を読み、よく知っている方、あまり知らなかった方、いろいろですが、生きている中に何か人のためになる優れた仕事を成し遂げるということは偉大な行為ですね。KT